うつ夫⑤寛解から完治
社会復帰し、断薬した夫はその後も休職することなく仕事を続け、いわゆる寛解状態になった。
そしてその後もうつ状態になることは一切なく、復職後の異動先での業務内容が彼の性格に大変合っていたこともあり、機嫌よく働くことができている。
約1年間の闘病生活、うつ病にしては短いのかな?平均を知らないが、私たちにとっては大変長く、苦行とさえ感じることもあった。
うつ病患者の彼女であった私目線から言うと、付き合って半年で彼氏がうつ病になり、親に何度必死に説明しても「ダメ」の一点張りで、話すら聞いてもらえない挙句
こっそりと同棲を開始してしまう程の価値が彼との生活にあったのか?
その答えは、今ならYesと言える。
当時は何度も悩んだ。何度も別れを考えた。
でも、なぜかそんな彼と結婚してしまった。
私が彼と結婚したい、できる!と思えたのは、何と言ってもあの辛い闘病生活を一緒に乗り越えられたからなのである。
そりゃあ辛いことも沢山あった。でも、そんな日々もアホみたいなことで笑いつつ、なんやかんやで一緒に楽しめたのであれば
これからの人生は何が起こっても、なんとなくゆる~く楽しめるんちゃうかなと。
謎の自信で満ち溢れていた。
現在結婚2年目。
予想通り、毎日楽しく過ごせている。
今でもしょっちゅうあの頃=うつ病生活の話をよくするが、あん時しんどかったな~ハハハ、と笑い話にできている。
結果論かもしれないが、私たちにとってうつ病生活は必須だった。
人生、なるようになる。とにかく焦らずゆっくり生きることが一番大切。